ここもロクの小屋
71個目
東京では月組公演が初日を迎えました。
日曜日にはREON!!の日本青年館公演初日。
宝塚大劇場次の公演は宙組で、一般発売はすでに始まっていて、その次の星組公演の一般発売は4月7日。
とかって考えていると、あっという間に一年が過ぎていきます。
その上、私は宝塚が大好きですけど、別に宝塚だけが大好きっていうわけではなく、他の舞台も見たいのですよ! たとえば美輪明宏さんの椿姫とか、サンセット大通りとか、ポルノグラフィティのライブとか、寺井尚子さんのコンサートとか!
ほんといちねんってあっというまでおかねもやすみもぜんぜんたりない!!
なので人間は欲張りにならないといけないと思います。
小話は地道にぼちぼち71個目。
髪の毛は前日で、着付けは当日朝の7時。
そう伝えたら、ヒカルは目を丸くして、はあと大きく息を吐き出した。
「女ってタフだよな」
そう言った口調は完全に呆れていた。だから本当は物好きだよなって言いたかったんじゃないだろうか。さすがにそう言うのは悪いと配慮してくれたのか、物好きって言葉が浮かばなかっただけなのかはわからないけれど。
ただ、物好きと言われたとしても、あかりは怒る気にはなれなかっただろう。
だって、あかりもちょっぴりため息をついたのだ。髪のセットが前日になると聞いて。セットした髪で寝るわけにはいかないのだから、当然その日は徹夜になる。寝不足で慣れないものを着こんで、そして完成してから本番までの待ち時間がまた長い。想像しただけでちょっとうんざりだ。
でもやっぱり特別な日なのだし、妥協はしたくない。となれば、これくらいの試練は甘んじて受けなければならない。うんざりだが、これが日本の現状なので仕方がない。
がんばるしかないよね、とあかりは気合いをいれなおした。
当日あかりを迎えにきたヒカルは、玄関から出てきたあかりを見て目を丸くした。そして、うーんとうなった。
「これは、あれだろ? なんて言うんだっけ。ま、ま、孫?」
「それ褒め言葉じゃないよ」
馬子にも衣装。
きちんと正解を伝えた上であかりは苦笑した。
「そうなのか?」
ヒカルはあっさりそう言っただけで、それ以上のことは言わなかった。
褒め言葉は全然なかったけれど、あかりは腹を立てなかった。「馬子にも衣装」だって、それは見違えたっていうことなんだから、がんばった甲斐はちゃんとあったのだ。
その証拠として差し出された手にしっかりとつかまって、あかりは長い一日へ踏み出した。
071 蝶々
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マドンナのふりした夜の蝶~(花組公演Exciter!!より)しか浮かんでこなくて困り果てました(笑
蝶々→着飾った女の子→成人式 という連想です
蝶っていうと、浮気者の象徴とかっていうのも考えましたけど、乙女度強化月間なので、こっちで。