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ここもロクの小屋

更新がない日のつぶやきとか備忘録
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67個目 

今日は雪組公演に行ってきます

http://kageki.hankyu.co.jp/revue/265/index.shtml

 

こちらのポスター画像ですが、これはヅカファンの間でも「どうしてこうなったorz」というのがもっぱらの評価で、私も正直かっこいいとは思えないのであります。
ほんとに、せめてポスターは素敵にしておいてほしい。薦めづらいじゃないか。

 

http://kageki.hankyu.co.jp/revue/271/poster.jpg.html
ちなみにこっちは4月に行きますけど、こちらはおおむね満足です。

 

小話は スキップ・ビート!の蓮→キョーコで
 


 好きな女の子の声なら、どんなに小さなものでも拾ってしまう。
 それが、キラキラ嬉しそうにはしゃいでいるものならなおさらだ。
 芸能界一のいい男かつ恋する男の敦賀蓮は、軽く視線を動かしただけで意中の少女の姿をとらえた。
 ちょうどメイクを終えたところなのだろう。蓮にとっても顔なじみのメイク担当の女性と、その少女は並んで撮影スタジオに入ってきた。
「――でしょ?」
「ええもうほんっとうに素敵でしたぁ」
「今度――ようか。すぐ――くで――るわよ」
「そんなっ! とんでもない! とても――ません――」
 少し距離があったので、全部は聞き取れず何についての話なのかわからなかった。ただ、興奮気味の少女の言葉だけはいくつか届いた。蓮はほんの少し、それこそ「隣にいる社にだけわかるくらいの少し」眉を動かして、長い足の長いストライドを活かして少女の下へ向かった。
「最上さん」
「あ、敦賀さん。こんにちは」
 声をかけると、少女はにっこり笑って深々とお辞儀をした。
 芸能界では礼儀が大事。もともと礼儀正しい子ではあるが、いつかの蓮の教えが骨の髄まで叩き込まれているのだろう。
 自分の言ったことを忠実に守る姿は、嬉しくもあるが、徹底して先輩扱いをされているということでもあり、恋する男の心情はどうしても複雑になる。
 だが、今気になるのはそのことではないので、蓮もにっこり笑い返した。
「こんにちは。どうしたの? 楽しそうだね」
 その笑顔と言葉のどこに不穏なものがあったのか、少女の笑顔がぴしりと音を立ててこわばった。が、それも一瞬のことだった。硬直した彼女の代わりに、話し相手になっていたメイク女史がにこやかに答えてくれたからだ。
「京子ちゃんがね、恋に落ちちゃったのよ」
「キャー!!!!!」
 少女の上げた奇声に、スタジオ中の視線が集まる。発言元の女史も驚いて目を丸くしているが、生憎、蓮の耳にはしっかりと届いてしまった。追いついてきた社にも聞こえたのか、その顔がひきつっている。
「へえ? 恋?」
「違います違います違います!」
 ぶんぶんと音をたてて少女が首を振る。まさに必死の否定だったが、横合いからその否定を否定する発言が浴びせられる。
「だって、一目でその姿が目に焼き付いちゃったんでしょ?」
「う」
「そして、今も目の前に浮かんできて、何度も思い返しちゃうんでしょ?」
「え」
「だから毎日でも会いに行きたいって言ったじゃない」
「そ」
「せっかく近くで会えるようにしてあげるって言ったのに、とても平静じゃいられないって言うし」
 酸欠の金魚のように、ただし金魚とは正反対の青い顔で、ぱくぱくと口を開け閉めするだけの少女の前で、その人はきっぱりと断言した。
「これは、恋よ」
「違いますー!!!!!」
「あ、京子ちゃん!? 撮影!」
 脱兎。
 そうとしか言いようのない勢いで、少女はその場から逃げ出した。その後ろに土ぼこりが舞っていたように見えたのはさすがに幻覚だろうけど。
 さあ、どうしてやろうか。
 無言で見えない土ぼこりを凝視している蓮の隣で、社は冷や汗をかいていた。どうにか事態を収拾しないとこの後の撮影に、いや「敦賀蓮」の存在に支障をきたす。そしてあの子も気の毒だ。
「あの、ちなみに、キョーコちゃんの好きな相手って……」
 確認したほうが恐ろしいことになるのかもしれないが、しないことには対応もできない。社は恐る恐る伺いをたてると、若干空気の読めない感のあるその女史はいまだ驚き覚めやらぬという調子で何度か瞬いた後、ぱっと表情を輝かせて誇らしげにその名を挙げた。
「宝塚歌劇団トップスター 雪月花星宙さんよ!」
「え?」
 今度は蓮と社が目を瞬かせた。
 それがどんな人なのか、蓮が携帯で検索をかけることもできないでいるうちに、その人は滔々と事情を説明してくれた。
 何かの折に宝塚の話題になったとき、京子が興味を示したので、ファンクラブにも入っている熱いヅカファンである彼女がチケットを手配した。そうして先日初観劇となった京子は、彼女の思惑通り、すっかり魅了されて帰ってきたので、今後もぜひ一緒に盛り上がりたいと思っているのだと。
「あんなキラッキラの目で『素敵でした』なんて言うんだもの。あれは恋よねえ」
 気持ちはわかるわ~とあくまでのんきな彼女の前で、社は頭痛をこらえていた。間違ってはいない。そう、間違いではないのだろうが、果てしなく人騒がせだ。
 蓮の方はまだ体勢を立て直せないでいた。この場合、ほっとすればいいのだろうか。それとも真剣に焦るべきなのだろうか。
 とりあえず当面のライバル(であるらしい)『雪月花星宙』とやらを確認するために、宝塚を見に行くべきなのかなと、蓮はぼんやり考えた。

 

067 歌

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宝塚「歌」劇団だし、きらふわ好きなキョーコちゃんは乙女だし、企画から何もはずれておりませんが何か?(そんなことをわざわざ宣言するあたり自覚はあるらしい)

 

雪月花星宙……「せつげつかこすも」とでも読むんでしょうかねえ(問題そこじゃない)

 

ええと、キョーコちゃんは宝塚にはまる要素はお持ちだと思うのですが、宝塚のお芝居は基本ロマンスなので、愛だの恋だのにふりまわされるなんて馬鹿みたいって拒否するかもしれないという不安はややあります。だから、ショーだけ見たらいいんじゃないかな(だからそこでもない)

 

だって、ぽっこんと浮かんできたんですもの。
あ、スキップ・ビート!は、「花とゆめ」で連載中の少女漫画です。

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