ここもロクの小屋
節電の冬
本日社外研修に参加しました。
会場はとある公共施設の中ホール。広さはそうねえ、公立中学の理科室とか視聴覚室とか、2クラス合同授業ができる教室くらいかしら?
参加者は40名弱。
窓は大きかったです。
外の気温は9度くらい。
暖房はついていませんでした。
そこで3時間。
冷えました。
ある程度予想していたのでひざ掛けくらいは持って行きましたけど、足りませんでした。事務所ならパソコンとかプリンターの熱があるんですけど、そこは熱源が何もなくて、しかも人口密度も低いって……。事務所があったかいから、そんなに厚着していなかったんですよね~。車通勤なので、コートも持っていなくて。本当に泣きそうでした。
風邪ひいたかも・・・・・・。
ちなみに明日も別の公共施設で研修です。
みなさまもお気をつけくださいませ。
小話が短いのは別に風邪のせいではありません。仕様です(え?)
夜の外出は危険だからやめろと、何度言われても改めるつもりはなかった。
必要だから出かけている。
危険だというのなら朝でも昼でも同じ事だ。
それなのに。
「恐くないの?」
行くなと言われても止まらなかった足を、なぜかそのときは止めてしまった。
年下の同級生は眼鏡の奥のつぶらな瞳を瞬かせて、こちらを責めるのではなくただ尋ねた。
「僕は恐いな。暗いし、静かだし」
帰り道がわからなくなったりしないのかと、ただ尋ねた。
答えることはしなかった。
答えを求めていたわけではないようだった。
怒るでもなく、ただ、カオルはすごいねとそう言われた。
生い茂る木の枝の間から星がのぞく。草を踏む音が耳に届く。ここには無かったはずの道は、今では自分の前にも後ろにもできている。何度も歩くうちに、跡が残ってしまった。
細く降りてくる月明かりがそのかすかな道を浮き上がらせる。槍がかすめた茂みにでも隠れていたのか、小さな虫が飛び立った。
ここは暗いのだろうか。これで静かなのだろうか。
カオルはすいと目を細め、まだらな夜空を見上げた。
星が瞬くこともないあの凍てついた闇は、暗いだろうか。静かなのだろうか。
恐いのだろうか?
その闇に呑まれたのはカオルではないから、カオルにはわからない。
カオルはただ、森の奥へと足を進めた。
044 夜
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寒い寒い思ってたらこんな話ができてしまいました