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ここもロクの小屋

更新がない日のつぶやきとか備忘録
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日曜日のお楽しみ 

 相変わらずゴーカイジャー楽しんでいます。
 CSの一挙放送を録画しておいたのですが、14~16話は撮りのがしました。残念。
 戦隊ものって、王道と呼ぶにもベタすぎる設定を、これでもかと惜しげもなく臆面もなく投入してくれるのが、気持ちいいのです。
 斬新で目新しいものも好きだし、お約束とかマンネリといったものも、好きなのです。

 

 ゴーカイジャーでは、ふんわりおっとりなお嬢様ピンクと、無愛想不器用ブルーの二人の組み合わせにときめいています(笑) おっとりに見えてピンクは結構強くてしっかりしてるんですよ。ブルーは恐そうに見えるけど優しくて実は弱いところもある。
 しっかりしている女の子と、強くて優しくてもろいところもある男の子の組み合わせって、あれ、これってカオルナ?
 うーん。私の好みってわかりやすい(笑)

 

 小話も書きました。42個目。


「お菓子くれなきゃイタズラしちゃうぞ☆」
 宙港を出たところで出迎えてくれたルナの姿に、カオルは絶句し立ち尽くした。
 全身、オレンジ色の衣装に身を包んだルナは目に痛い。髪の色も同じなので、もはやオレンジでないのは瞳しか残っていないのだ。しかもオレンジ色の衣装は形も奇妙なものだった。風船のようにふくらんだものが二つ縦に重なっていて、しかも黒い模様が所々に配置されている。顔のようにも見えるこれは何を模したものなのだろうか。
 元々口数は少ない方だがこれは本気で言葉が出てこない。
 カオルが黙っていると、ルナは気まずそうに頭をかいて笑った。その頬がうっすらと赤くなっているのを見ると、どうやら本人にとってもこれはおかしな状況であるらしい。
「ごめんね。びっくりした?」
「ああ。驚いた」
 肩の力を抜くために、大きく息を吐き出す。人心地ついたところで何はともあれ、疑問を口にする。
「いったい、これは何なんだ?」
「一応、お仕事」
 ルナは肩をすくめた。そしてその場でくるりと一回転して改めてカオルに全身を見せると、「わかる?」と笑った。
「これ、かぼちゃなのよ」
「かぼちゃ?」
 そう言われても何の事やらわからない。これがかぼちゃだとして、それがどう仕事に関係するのか。
 カオルが首をひねっていると、足元から陽気な声が上がった。
「ハッピーハロウィ~ン!っちゅうやつや」
 声の主はこれまた陽気な格好をしていた。色は黒いが、とんがり帽子とひらひらのマントにピンクの毛並みが映えて、ずいぶんと派手な印象を受ける。
「だから、その『はろうぃん』とはなんなんだ?」
「地球時代のお祭りなんだって」
 自分の丸い衣装をもふもふと触りながらルナが答えた。
 地球の環境回復プロジェクトは成果を上げつつあり、一般の観光客が入れる場所も増えてきた。そこで、予算獲得のためにも一気に観光客増といきたいところなのだが、いかんせん魅力に欠ける。「人類のゆりかご」といえば聞こえはいいが、現在の地球には手つかずの自然か、回復させた自然か、研究施設しかない。要するにただの田舎惑星で、歴史好きなど、ある種の物好きくらいしか訪れてはくれない。
 そこで、地球時代に行われていたイベントを掘り起こして集客の目玉にしようと、観光部長が言い出した。
 というのがルナの説明だった。
「これが第一弾やねん」
 チャコは衣装が気に入っているらしく、得意げに鼻をぴくぴくさせて胸をはった。
 とりあえず状況は把握した。
 しかし。
「それで、どうすればいいんだ?」
「どうって?」
「さっき、なんとか言っていただろう?」
「え、ああ『お菓子くれなきゃイタズラしちゃうぞ☆』」
 改めて口にすると照れるのか、ルナの顔が赤みを増した。それには気づかないふりをして、カオルはさらに尋ねた。
「そう言われたら、どうすればいいんだ?」
「お菓子、よこせばええねん」
 チャコが口を挟む。
「ちょっと、チャコ」
「悪いが、持ち合わせがない」
 ルナがたしなめてもチャコはいつものように恐縮したりはしないので、カオルは会話を続けた。地球に来るときはいつも手土産を持参するし、今回ももちろん持ってきてはいたのだが、あいにくお菓子ではなかった。
「なんや間の悪い男やな」
「すまない」
「チャコ!」
 チャコにこき下ろされるのはいつものことなので、カオルは涼しい顔で受け流したが、ルナは雷を落とした。当然チャコに効果はないのだが。
「ないんやったらしゃあないな」
「その場合はどうなるんだ?」
「いたずらされんねんけど、その内容は考えてへんかったな」
 ふむ、と腕組みをして考え込むこと数秒、ぽんとこぶしと手のひらを合わせてチャコはこう言った。
「なんなら、ちゅーでもええで」
「「は?」」
 カオルとルナは仲良く同時に声を上げた。
「せやから、お菓子の代わりにちゅー」
 両手を組んで口をとがらせ実演してくれたチャコに、カオルは感謝したりはしなかった。眉を寄せてため息をつく。
「いたずらするんじゃないのか?」
「おもろいいたずら考えといたらよかってんけど、てっきりお菓子もらえると思ってたしなあ」
 しくじったわと、さも残念そうに首を振り、片目だけでチャコはカオルを見上げてにやりと笑う。
「この際やから、ちゅーでええわ。甘いもんやし、それで許したる」
「チャ~コ~?」
 ルナが低い声でうなる隣で、カオルは目を細めてチャコを見下ろした。
 そんな偉そうな物言いをされる覚えはないし、「ちゅー=甘いもの」という発想もどうかと思うし、色々と言ってやりたいことがある。
 だが、カオルが声をかけたのはチャコにではなかった。
「ルナ」
 チャコと言い争いをしているルナの腕をつかんで引き寄せる。
 そのまま軽く身をかがめると、その頬に唇を落とした。
「これでいいか」
 そうして次にようやくチャコに声をかける。
 GOOD JOB!と親指を立ててにんまりと満面の笑みを浮かべたチャコの隣で、ルナは顔を真っ赤に染めて口をぱくぱくさせている。
 そんなルナの様子に満足感を覚えながら、このイベントで集客を図るのはやめてほしいものだなとカオルは思っていた。

 

042 怪談

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 一応、怪談→お化け→ハロウィンという発想で。
 でも怪談が全然関係なくなってしまってるし、これを11月になってからアップするってのもどうかと思うし、ほんまにええ根性してるわ、私。

 まあ、でもいつものことです(反省しない)。

 

 

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