ここもロクの小屋
不精者
せっかく目次ページを作ったものの、ブログを更新しても目次は更新しないということがたびたびあります。
正直に申し上げますが、面倒で……。
5つくらい書けたら一気に目次も更新します。はい。
そんなわけでお題はえっちら35個目。
いつもより早く目が覚めちゃった。
せっかくだから早朝の空気を吸いに行くかといえを出て、フェアリーレイクまで降りていったところで、ルナは軽く目を見張った。
水辺でカオルが道具を洗っていたからだ。見れば側には処理の終わった魚が幾匹も積まれている。どうやらカオルはルナよりもずっと早く起きたらしい。ひょっとしたら寝ていないのかもしれない。
「おはよう、カオル。早いのね」
驚いたがとりあえずそれだけを言って側へいくと、カオルは顔を上げてそっちこそと言った。
「私はなんとなく目が覚めただけだもん。いつもこんなに早く起きているの?」
「朝の方ができることもあるからな」
作業の手は休めずにカオルはさらりと肯定した。
ルナは顔をしかめる。
みんなが寝ているこの時間にカオルはこうして働いていて、みんなが起き出してからの時間も当然一緒に働いて、みんなが寝静まる時間にもやっぱり同じように働くのだろうか。
「それじゃあ、カオルはいつ休むの?」
「夜寝ている」
ルナの口調が尖ったのに気づいたのかどうか、カオルの口調は変わらなかった。ルナは納得出来ない。
「でも、こんなに早起きなんでしょう?」
「充分寝ている」
何を言っても変わらないカオルの口調にだんだん切なくなってきて、ルナはため息をこぼした。
「それで本当に疲れがとれるの?」
「今とれた」
「え?」
意味がわからなくて、ルナがため息とともに落としていた視線をあげると、カオルは作業を終えてルナを見ていた。
「今、ちょうどとれた」
「どういうこと?」
首をかしげてもカオルは答えてくれなかった。手入れの終わった道具と、今朝の収穫をまとめて立ち上がる。そうしてルナのそばを通り過ぎるときにその腕に手を伸ばして引き寄せ――――
「うーん。さすがにこれはやりすぎかしら……?」
シャアラは書きかけの原稿を前に首をひねった。
「なるべく、事実に沿ったものにしたいし」
そうして文章を大幅に削ろうとして、また首をひねる。
「でも物語にロマンスは必須よね」
いすの背もたれによりかかって思い切り伸びをする。
「二人がちゃんとおつきあいを始めてくれたら、このくらいは書いても許されると思うんだけどな」
進展具合をルナに確かめてみようかと、シャアラはとりあえず原稿を放り出し、メールの作成画面を開いた。
035 薬
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まさかの妄想オチ(自分でまさか言わない)
最初はカオルの特効薬はルナよね~ってちゃんとラブな視点で話を決めたんですけど、なんかやらかしたくなって。
もちろん同じオチは二度とは使いませんので、平に平にご容赦のほどを。