ここもロクの小屋
更新がない日のつぶやきとか備忘録
見づらい
ブログ形式だと、更新するのは簡単なんですが、見に来られた方は探すの大変ですよね。
小話が20を越えたら、目次ページを作ろうと思うので、それまではご不便をかけて申し訳ないのですがこのままの形で続きます。
とりあえず13個目。
シャアラは寂しかった。
やっと帰って来られた。優しい両親。お気に入りのものであふれた自分の部屋。あまり好きだとは言えなかったはずの学校も、今は大好きな仲間がいる居心地のいい場所になった。
それでも空を見上げる度にシャアラは寂しくなった。
降り注ぐ日差しはただの明るいだけで、あの強烈な熱を伴うものじゃない。
月の満ち欠けもただの演出で、星の巡りとはなんの関係もない。
展望台に行けば星を見ることは出来る。それは確かに本物なのだけど、ここで見る星はあの島で見たときのように瞬いてはくれない。
帰って来られたことはとても嬉しい。それは本当。
でも、ここにはないものを思うとどうしようもなく寂しくなる。その胸の痛みもまた本当のもの。
だけど、とシャアラは思う。寂しいと感じる度に、思うことがある。
きっとまた見られるから。ルナがきっと見せてくれるから。
本物の光を、今度は地球の上で、見られる日がきっと来るから。
シャアラは寂しかったけれど、それでもけして辛くはなかった。
幸せだと思っていた。
013 光
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
シャアラあんまり書いてないな~と思って書いてみたのですが、もっと書いてない人がいることを書いてから思い出しました。次は彼らも出そう。
PR