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遠いラストワルツ(企画61~64話) 

 男の子の話が続いております。
 舞踏会当日の話が始まってから、ちっともダンスまで行き着かないので、この企画いつまで続けるつもりだと思われているかもしれませんが、ダンスが始まったらあっという間にこの連載終わりますので大丈夫です。ご安心ください。あとちょっとで終わります。
 ただ、話数はあとちょっとなのですが、私が書くのがあとちょっとの時間で済むかどうかは……。まずまちがいなくあとちょっとの時間では終わらないので、やっぱり気長におつきあいいただかないといけないのは変わらないのです。すみません。もう少しおつきあいくださいませ。

 

 さて、64話にしてようやく、「今度書くから」と約束していたベルのことが書けました。でも当初考えていたのとちょっと変わってしまいました。彼の心情。いきあたりばったりで書いてるからそういうことになります。
 ラストまで書くべきことは全部決まっているのですが、ちゃんとそのとおり終われるのかどうかかなり不安です(笑)
 それはともかく、ベルくんですが、彼は他の子より年上だから、悩みも深いのだと思われます。そしてカオルを買いかぶっている(笑)ので、さらに悩みが深くなるのだと思われます。いや、ベルにしてみたら笑い事じゃないんだけども。
 島にいるころは、ある意味彼の自己評価が低いので、こういう悩みはないと思うのね。ルナもカオルも見上げる存在だから、二人の視界に自分が入っているかどうかは気にならない。
 でも自信がついてくると、ある種欲のようなものがでてくるから、自分が相手を気にするように相手にも気にして欲しいと思うようになる。それに、ベルが成長した分、ルナやカオルの至らないところが見えてくるので、よけいにね、同じ高さに立っていたいと思うようになるんじゃないかなーと。同じところにいないと支えられないもの。
 でも、控えめなところは残っているので、「私を見てー」と一途につっぱしることもできなくて、悩むと。

 

 もうちょっと大人になると、相手の評価にかかわりなく自分のよって立つところが出来て、どーんと人を支えられるようになるのだと思いますが、今のベルくんは青春まっさかりの一番悩む時期なのだとそんな設定でお送りしております。

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