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ウエストサイド物語 

 地元で劇団四季のウエストサイド物語をやるというので、見てきました。
 前のほうのセンターという非常にいい席がとれたので、とっても楽しみにしておりました。
 さすが、長く楽しまれている作品だけあって、すばらしいものでした。これは何回でも見たくなるというのがわかります。また機会があれば、ぜひ見に行きたいですね。

 

 ただし、もっといい会場で・・・・・・。


 現代版ロミオとジュリエットというのは聞いていたのですが、単に対立するグループに属する二人が恋をするという意味でロミジュリなのかと思っていました。でも、そうした設定だけじゃなくて、本当にロミオとジュリエットを意識して作られたものなのですね。
 二人はダンスパーティー(舞踏会)で一目ぼれ、バルコニーで愛を確かめ合って、決闘騒ぎで男は町にいられなくなり、連絡の行き違いで男は女が死んだと思い込み・・・・・・という流れがロミジュリのまんまですもの。

 舞台がアメリカなので、そこに貧困や移民の問題がからんでいて、単に悲恋というだけではない悲劇を突きつけられます。

 ダンスと歌はすばらしくて、繰り返しになりますけど、何度でも見たいと思わせるすばらしい作品だなと思いました。やっぱり長く愛されているものは違いますね。

 

 でも、次は絶対もっと広くていい会場で見ます。
 地元の市民会館で何が不足って音響でした。大きなスピーカーがすえつけられていたんですけど、ここから出てくる音がひどくて。
 特に前奏曲と間奏曲が……。
 劇中なら、歌や芝居やダンスがあるので、音がひどくても他を見てればいいのでまだマシですが、緞帳が下がった状態で音だけ流れるともう耐えられない。
 本来なら、これから始まるものへの期待を高めるため、舞台の世界に観客を引き込むための前奏曲であり間奏曲なわけですが、こんなんじゃむしろシラケルから。ほんと聞いているのが苦痛でした。
 しかも、地元のホールの緞帳って絵が描いてあるんですよね。アメリカ下町とはかけはなれた図柄が。それが赤いライトで照らされたりするわけですよ。ひどい音の中で。げんなりでした。

 どうして幕をあげてくれなかったのかなあ。あんな緞帳見せずに、一幕一場のセットをバックに前奏曲なら、まだ盛り上がったんじゃないかしら。あの緞帳をライトアップするくらいなら、無人のセットでいいじゃないかと、始まる前から疲れた身としては主張したいです。

 

 一幕終わりと、終幕のとき、緞帳が下りてくるのが早かったのも、ちょっと・・・・・・。もう少し余韻が欲しかったように思います。なにしろアメリカ台無しにする図柄なので・・・・・・。
 地方公演初めての劇団じゃないんだから、その辺柔軟に対応できないものなんでしょうか。
 やってるほうは緞帳の柄なんてどうでもいいんでしょうが、見ているほうがけっこう気になるものですよ。

 

 劇団四季の芝居が悪かったわけでは断じてないのですが、チケット代損したと思ってしまいました。
 地方公演だからってそこまでチケット代が安くなるわけじゃないので、交通費をケチらずに、本拠地まで行こうと思います。

 作品がよかっただけに、ささいなことでがっかりだっだのが、本当にがっかりです。

 

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