本一冊分項目を並べれば

　そりゃあどれかは当てはまると思うの。

 

　何の話かというと、血液型占いです。

 

　今日、何人かで単純作業をしてまして、その作業中に「A型だから大丈夫。ちゃんとやる」とかそういう話題が出たんです。で、ある男の子に私も血液型を尋ねられたんですが、その口調が割と真剣な、占いを真摯に扱ってる雰囲気があったので、思わず「血液型占いって信じてるんですか？」と、全く信じていない私は尋ね返してしまいました。
　脅す口調にならないよう気をつけたつもりだったのですが、私が信じていないというのはそこかしこににじみ出たらしく、返事は「本とか読んでると割りと当たってるなって思いますけど」という、当たり障りのない微妙なものでした。

　この衝突をさける曖昧好きな日本人め！（笑）

　信じてるなら信じてるで別に責めたりしないのに。
　でも、私はわりと白黒つけたくなるほうなので、私は信じていないとはっきり立場を表明した上で、冒頭の主張まできっちりしてしまいました。本一冊分項目があれば、どれかは思い当たるってそりゃ。自分の血液型じゃない本を読んだって、それなりに当てはまるとこあると思うよって。（そんなだから怖がられるんだよ……）

 

　作業員は私以外みんな男性だったのですが、みんな血液型で性格の話をするのに抵抗はないみたいでした。そしてそのうち何人かはかなり本気で信じているみたいでした。そういや、前の上司も熱心な血液型占い信者で、やつはAB型だから俺とは合わないとか平気でいう人だったなあ。
　占いなんてうさんくさいって言う人でも、A型は几帳面とかっていうのには素直に賛同したりするのって、多分便利だからなんでしょうねえ。相手の欠点を指摘するときに、「小心者だ」とか「細かすぎてうざい」って言うと角がたつけど、「ほんとお前って典型的なA型」って言えば、冗談にまぎらわすことができるし。「お前のことが嫌いだ」より、「AB型だから無理」が言いやすいんでしょうね。
　だから、会社人間のおじさまに信者が多いのかも？　本気で信じているわけではなくて、会話ツールとして使ってるんだろうな～。
　あるいは本気で信じてるのかもしれないけど。あいつは○型だから、こう扱えばいいとかってパターンがあれば楽だし、結構頼ってるんだったりして。
　私はA型だから～だねって言われるのはあまり好きではないので、会話ツールとして使うときは私をはずしてほしいわ、おじさま方。（ここで言っても）

 

　ところで、血液型で性格を判断する男性にはそれなりに出会ってきましたが、「俺、ふたご座だから○○座とは合わない」とかっていう人にはまだ出会ったことがありません。これはやっぱり、4パターンなら覚えられるけど12パターンは無理ってことでしょうか（笑）。そもそもおじさまたちは12星座全部言えるのか。興味深い問題だ。今度聞いてみたらおもしろいかも？