ここもロクの小屋
明日は月曜日なのか……
土曜日は予定通り舞台を見てきました。
体はだるかったのですが、チケットを持っているのが私だったのですっぽかすわけにはいかず、頑張って行きました。
今日は一日ベッドの上でした。まだちょっとしんどい。
インフルエンザにはかからずに済みましたが、体力無いなあと痛感。
ここのところ、忙しい→暇になる→体力回復のため寝る→忙しいという生活なので、暇になっても何かをするという余裕がありません。2月が始まったというのに、今年は何も出来ないかも……。これやろうというネタは考えてあるのですけれども。
早く体力戻さないとなあ。
さてさて、記憶の薄れないうちに感想だけでも書いておきましょう。
見てきた舞台は「ネオロマンスステージ 遙かなる時空の中で 朧草紙」
友達に誘われなければまず行かなかったゲームの舞台化作品。マンガやゲームの実写とか舞台化って普段見ない方なので、いったいどんなんやってドキドキの舞台鑑賞でした。
もう全公演終了したからネタバレは大丈夫ですよね? でもライブビデオを楽しみにしているという方は続きは読まないようにして下さい。
どういう人が見に来るのかということをちゃんと理解した上で作っているサービス満点の舞台だなと思いました。
役者さん達がほんとに頑張ってました。
各キャラの雰囲気を見事に表現してましたね。セリフの言い方とか、姿勢とか、動きとか、ちゃんとそれぞれのキャラらしく演じていらっしゃいました。どのキャラのファンの人もがっかりすることはなかったのでは?
戦闘シーンがかなり多いのですが、役者さん達の動きはかなり見応えがありました。とくに天真くんはすごかった。術でふっとばされるところとか、豪快にすっとんでました。
意外に見応えがあったのが鷹通さん。武器は小さいので目立ちませんが、袖がひらひらするので動きが大きく見えて格好良かったですね。動きの激しさでいえば頼久さんと天真くんの青龍コンビが一番なのですが、あの二人の衣装はあまりひらひらしないので、二人の見所は体の動きでした。それはそれですごかったのですが、やっぱり衣装の派手さで私は鷹通さんの方が好みでした。
衣装と言えば友雅さんも派手でひらひらしてますが、あの人はあまり激しく動かない。おおきくゆるやかな所作で舞のような殺陣でした。頼久さんと同じく刀を使うのですが、振り回すのではなく、大きく突く動きが多かったですね。それも優雅で良かったです。
そんなふうに殺陣一つとっても、キャラの雰囲気を大事にしていて、ああ、ファンの要望をわかってるなあと思いました。そしてそういう演出にちゃんと応えている役者さん達はすごいなあと思いました。
演出もなかなか派手でした。
戦闘シーンや鬼の登場退場シーンには、光も音もスモークも大盤振る舞いで迫力をつけてました。
舞台が小さいので、大がかりなセットはなかったのですが、役者さんの動きとそうした演出で上手に舞台を使っていました。役者さんの動きが派手なだけに、舞台狭すぎて大変なんじゃないかと思うところもありましたね。何しろ登場人物が多いから。
演出に文句つけるとしたら音量ですね。役者さんは肉声でやってもいいんじゃないかというくらいちっちゃいハコつかってるのに、なんであんなに大きな音を出すのか。
オープニングにスクリーンを使って出演者紹介というのをやっていましたが、その辺は音が大きすぎで頭痛くなりました。会場を出ようかと思ったくらい。全体的に音量が不適切だったように思いました。
たぶん、泰明さんとかアクラムとか低めにぼそぼそしゃべる人のセリフに音量を合わせてるからなんだろうけども、うるさくてかなり辛かった。
さて、ストーリーは舞台オリジナルということで、鬼との戦いの一コマという感じでしょうか。
鬼が泰明さんの偽物を作り、その偽物に怨霊をつかって町を襲わせる。そうして京の人々と八葉、また八葉同士に不信感を植え付けてゆさぶるというそんな話。その間に、神子と八葉のふれあいとか、イノリの鬼に対する拘りとか、あかねとアクラムのつながりとか、色々ちりばめる構成。
特に前半はストーリーが進むというより、サービスシーンの盛り合わせという感じ。ストーリーはもちろん進んでいるのですが、随所にちりばめられた笑いのネタとか、ときめきを狙ったのであろう神子と八葉あるいは八葉同士の会話とか、本筋に直接関係のない掛け合いも多く、ちょっと散漫な印象でした。どこで盛り上がったらいいのかわからない感じ。起承転結というようなメリハリがないというのかな。提供されたサービスにのっかれたら楽しいけど、今の何が面白かったんだろという感じで会場のノリについていけないと辛い。
でも、これはそういう舞台なんだから、こういう作りで正解なんでしょう。見に来ているのは、キャラのファンか役者さんのファンなんですものね。そういう人を楽しませるための作りが徹底されていました。
各所で爆笑や歓声が上がっていましたもの。サービス満点。
後半は一気にストーリーをたたみに入ったので、面白かったですね。
でも、オリジナルキャラが3人出ていたのですが、その必要性がわかりませんでしたね。ただでさえ登場人物多いのに、増やしてどうする?って思ってしまいました。確かにストーリーによくからんでいましたが、別に出さなくても話は成り立つと思うのですが。彼らを出したことでストーリーは余計散漫な印象が強くなったような。
役者さんは上手で、かなりわかりやすくお笑い担当だったり、わかりやすくカッコイイ悪役だったり(特に女性)、舞台映えはしてましたが、一本通して考えた場合、余計なものだったようにしか見えません。前回の舞台にも出ていたのかなあ? 前回人気があったので今回も出したというサービスの一環だったのかもしれません。
フィナーレはもうそのサービス精神が爆発する作りでした。アクラムがソロで歌ったのと、八葉が全員で歌ったのにはびっくりでしたが。まさか歌があるとは思いませんでした。
カーテンコールでは八葉は天地のペアで出てくるのですが、そのときも工夫されてました。
青龍ペアは真剣白刃取り失敗、朱雀ペアはひまわり交換(イノリくんが一本渡そうとすると詩紋くんが花束を取り出す)、白虎ペアは友雅さんが鷹通さんをお姫様だっこ、玄武ペアは永泉さんが泰明さんを肩に担ぐ。
もう会場大興奮。キャーとかワーとかカワイイーとか大騒ぎでした。
その他にもミニコントがあったり、客席まで役者さんが来てくれたり、サービスしまくりでした。
フィナーレが一番おもしろかったような(笑)
そんなこんなで八葉のみなさんとアクラムさまは本編もフィナーレも大活躍ですが、MVPは小天狗ちゃんだと思います(笑) 小天狗ちゃんが一番動いてたし、セリフも一番とはいわないけど多かったし、小天狗ちゃんがいるときといないときでは全然舞台の雰囲気が違ったし、私は小天狗ちゃんの出番を一番楽しみにしていました。フィナーレでは全員そろってのご挨拶にしか出てこないのが残念だったくらい。
ゲームの舞台化ということで、実はあまり期待していなかったのですが、ニーズを心得た上で非常に丁寧に作られたよい舞台でした。前回の評判が良かったのでまた企画されたというのもわかりますね。
今回もきっと好評だと思うので、第三弾というのもあるかもしれません。
でもそれでも、7800円というのは高いなあというのが私個人の正直な感想。
どうせ物販でかせぐんだから、チケット代はもう少し抑えてくれてもいいんじゃないのかな、コーエーさん。田舎ものはチケット代プラス交通費がかかるので、この舞台のために使ったお金を計算すると少々頭が痛い。この値段ならパンフレット込みが妥当だろうと思うんだけどなあ。
このチケット代に加えてパンフ買って、ブロマイドなんかも購入されたお嬢さま達。
オタクでいるってお金がいくらあっても足りませんね……。