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どうでもいいはなし 結論 

 3/12に話題にした、「就」の字の書き方の話。

 覚え書きとして残しておきます。
 なんかちょっと気になってた、という方は「続きを読む」からどうぞ。


 

 「就」と並んで書き方に悩む字に「沈」「枕」があります。
 これも最終画を「まっすぐ下ろす」か、「うにっと曲げる」か、判断しづらい字です。

 こちらの大修館書店のHP別館「漢字文化資料館」に解説(漢字Q&A Q0509参照)があります。

 それによると、「沈」や「枕」の最終の二画は、「人」という字が元になっているので、「人」を書くときに曲げて書かないように、「沈」「枕」も普通にはらうだけ、なのだそうです。
 ただですね、その解説の終わりにこのように書いてあるのですよ。

 

「ただし、以上の説明は、かなり「こじつけ」めいています。この種の細かい字形の問題は、正否を判断できるはっきりとした理由が見出せない場合には、あまりこだわってもしかたがないのです。世の中、どちらでもいいことが多いものです。びくびくしないで、のびのびと漢字を書いていただければ、と思います。」

 

 まったくだ!(笑)
 漢字は元の字が出来てから現在まで、色々と形が変わってきているものなので、どの時点の字を正しく考えるかで、正しい字形っていうのは変わってしまいますものね。正倉院文書に書いてあるのが正しいのだ!とか主張されたら、現在の字はそれこそほぼ全滅なんだろうし。

 

 「就」の字に関しても、このサイトには、まっすぐ払うのが一応正しいという解説(「Q0262」参照)がありますが、曲げて書くのも間違いではないともあります。
 普段使う分にはそんなに拘らなくてもいいってことですね。延々書いてきてなんですが、結局そんな結論です。

 

 ただ、学校で教える分には、「正字」が基本なので、「まっすぐ下ろさないとだめ」と私に指導してくれた先生の方針もまた間違ってはいないのでしょう。「崎」という字を「嵜」と書いたら、名字なら「嵜」が正しい人もいらっしゃるけれど、漢字テストでは×でしょうし。
 でも、「曲げて書くのが正しい。まっすぐ書いたら×」っていう指導は、問題があるような。
 「どっちでも○」なら、いいのかな。

 学校では、どのように教えるのが主流なんでしょうね。

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