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源氏香 

 土曜日に休みがもらえなかったので、インテはあきらめました。
 ちゃんと体を休める日を作らないと後でえらいめを見る年なんだからと、そろそろ学習しました。夏は……夏こそは。

 

 で、本日近所の図書館で源氏香の体験という催しがありました。寂しい心を慰めるために参加してきました。
 源氏香というのは、要するに香りあてゲームです。5つの香りを聞いて(香は嗅ぐとか匂うじゃなくて聞くと言うそうです)、5つの内どれが同じ香りでどれが違う香りなのかを当てるのです。全部同じかもしれないし、全部違うかもしれないその組み合わせは全部で52通りもあるので、まず当たらないと言われましたが、本日挑戦した10名の内4名が当てました。今日の生徒さんは優秀だったみたいです。私は駄目でした。
 解答は紙に書いて提出するのですが、それぞれの香を指す5本の縦線を横線でつなぐことで同じ香だということを表現します。一番目と二番目の香が同じだと思ったら、右から一番目の縦線と二番目の縦線をつなぐんですね。ただし、細かい図なので一目ではどうなっているのかわかりづらいため、解答用紙にはその記号と記号の名前を一緒に書きます。
 全部で52もあるその記号の名前に使われているのが、源氏物語の巻の名前。源氏物語は全部で54帖あり、また貴族なら当然身に付いている教養であるということから、ちょうど良いと使われたのだそうで。最初の「桐壺」と最後の「夢の浮き橋」を省いて52としているのですね。
 源氏香というから、源氏物語をイメージした香りを作ったのかと思っていたら、香りそのものと源氏物語は直接関係ないのですね。
 源氏香の解答に使われるその記号は意匠としても優れているとされ、京都に行けばおみやげ物のあちらこちらにその記号が使われているのだそうです。今度言ったときには探してみたいですね。

 

 ちなみに今日使われた香は非常に好みの香りだったのですが、私は聞き方が下手なのか、煙で口の中が少々やられました。私に雅は似合わないということかもしれません。
 優雅に傷心を癒そうと思ったのに、中々思うようにことは運ばないものですね(笑)
 

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